認知症~理解と援助~

GUM13_CL06056認知症の高齢者は、推定462万人。
予備軍を含めると800万人に上ると言われています。

老化による物忘れ「昨夜、何を食べたか思いだせない」とは違い、食べたことさえ忘れてしまう行動そのものを忘れてしまうのが、認知症です。
ただし、いきなりすべてを忘れるようになるわけではありません。
下記のような3段階で進むといわれています。

 

初期段階

物忘れが激しくなる。不安が高じてイライラすることもある。また、物事に無関心になったり、うつ状態に陥ることもある。時間がわからなくなるのも初期の特徴です。

中期段階

場所や人に対する見当識障害の症状が出る。道に迷ったり、今までできたことができなくなったりと、日常生活に手助けが必要になる。
※見当識(けんとうしき):現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握すること

後期段階

食事や排泄の手順がわからなくなり、身体も弱って動きが鈍くなる。
主な認知症に、「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」があります。

アルツハイマー型認知症

原因不明。脳全体の委縮、神経細胞が減少するため起こる。
記憶障害が早くからあらわれる。進行は、慢性的で緩慢。初期の段階から徐々に人格が変化する。女性に多い。

脳血管性認知症

脳出血や脳梗塞など、特定部位の脳血管障害による。
記憶障害は軽度ですが、集中力や自発性が低下し、動作緩慢、感情も不安定。感情失禁が見られる。
男性に多い。

その他:

レピー小体型認知症(幻視)、ピック病(人格変化)、クロイツフェルト・ヤコブ病等がある。

ケア

認知症は、感情は変わらずに残ります。
プライドを傷つけられると、内向し、時に攻撃的になり、症状をより重くするので、どんな時でも優しく、温かい気持ちで接することそして、周囲は理解し、配慮する事が大切になります。
言葉は通じなくても気持ちは通じます。
たとえおかしなことを言っても否定せず、まずは気持ちを聞きましょう。
少しぐらい物忘れがあっても、お互い支えあえば、安心して暮らしていく事ができると実感できるような雰囲気づくり、環境づくりが介護のポイントです。
もしかして認知症かもと思ったら、一人で悩まず、専門家などに相談しましょう。(かかりつけの医師、医療機関の「物忘れ外来」、お住まいの地域包括支援センター等)